vol.2 花粉症(2)|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.2 花粉症(2)

2月になりました。今月中旬あたりからスギ花粉が飛びはじめます(実際は、1月中でも少数ですが飛んでいます)。花粉症の方にはつらい季節ですね。 今回は花粉症の鼻症状について、簡単に解説します。
くしゃみ・鼻水
  ヒトの体には本来異物を追い出そうとする力が備わっています。鼻の場合、たとえばコショウを吸い込んでしまったときの“くしゃみ”もその反応です。これは、コショウが鼻粘膜に付着してそこにある知覚神経(三叉神経といいます)を直接刺激することで、反射でくしゃみと鼻水がでちゃいます。これも異物(コショウ)を鼻から排除しようとする自然な反応です。
  花粉症の場合も花粉という異物を排除するためにくしゃみ・鼻水がでますが、もう少し複雑なアレルギー反応が起こっています。
  花粉症を持っているヒトは、あらかじめ花粉(スギなど)に対して“感作”と呼ばれる出来事がおこっています。これは、ある花粉に対してのみ反応する免疫グロブリン(IgE)が体の中にできちゃった状態を言います。このIgEが鼻粘膜にいる肥満細胞とよばれる細胞(ネーミングがいかしてますが)の表面にくっついてます。そこへ花粉がやってくると反応がおこり、肥満細胞は自らもっているヒスタミンなどの物質を吐き出します。このヒスタミンが神経を刺激して、鼻水・くしゃみを引き起こします。
  したがって、くしゃみ・鼻水は神経反射で起こる症状で、その悪玉はヒスタミンということになります。
  薬としては、抗ヒスタミン薬が有効ということに理論的にはなります。
鼻つまり
  鼻つまり、は“くしゃみ・鼻水”とはちがう反応で起こります。花粉が鼻の中でやってきて、くしゃみ・鼻水がおこりまず鼻水せいでも鼻はつまります。しかし、鼻水はおさまっても鼻つまりがなかなか治らないことはよく経験されると思いますが(アレルギー性鼻炎・花粉症のかた)、これは先にのべたヒスタミンではなくて、ロイコトリエンと呼ばれる物質がわるさをします。さらに好酸球というもうひとつの悪役が登場します。初期のアレルギーの反応で、好酸球と呼ばれる細胞が鼻粘膜へおびき出せれます。これが鼻粘膜を傷害するような物質を放出して鼻粘膜が腫れ上がるわけです。これが鼻つまりの大きな原因となります。
  したがって、ながびく鼻つまりには、抗ロイコトリエン薬、好酸球を引き寄せないようにする薬が、理論的には有効ということになります。
 
  *以上のはなしは、あくまで理論的なはなしであって、実際の治療にあたっては患者さんの症状に応じた治療をおこなっています。

  では、なぜ同じように生活しているのに花粉症になっちゃうヒトとそうでないヒトがいるのでしょう?
それは、次回、お話することにします。

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