vol.8 外耳炎 2008.8|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.8 外耳炎 2008.8

夏、真っ盛りですが、プールや海水浴に行かれる方もおられるでしょうね。 そこで、少し注意していただきたいのが外耳炎です。
  この季節は、どうしても耳に水が入ったりして、綿棒で触りすぎて外耳炎になるパターンが多いようです。ただ、普段から、耳をよく触る癖のある方も要注意です。

  外耳炎は外耳道と呼ばれえる鼓膜の外側ある筒状の部分の炎症を言います。症状は、耳が痛む、耳からくさいものがでてくる(綿棒についてくる)、耳だれがでる、時には出血や、聞こえにくくなることもあります。糖尿病のある方(感染に弱いですから)がこの場所に緑膿菌の感染をおこすと、なかなか治らない外耳炎になることがあります(悪性外耳炎)。また、最近は院内感染でも悪名たかいMRSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)も病原菌となることがあります。 奥の方までいじる癖のある方は、鼓膜の表面まで炎症をおこして外耳炎+鼓膜炎の状態になることも少なくありません。たまに、カビが感染のもとになっていることもあります。

  外耳道は、非常に薄い皮膚で覆われていて、周りは、軟骨と骨で囲まれています。皮膚が薄いということです。すなわち炎症が治りにくい環境にあります。また、外耳炎が治りにくい場合、もともと触りすぎで起こった外耳炎が多いわけですから、治療していても、つい、癖で触りすぎてしまう、といった事がなかなか治りにくい外耳炎がおこる原因となっています。

  外耳道には、迷走神経という神経が分布しています。この神経はノドにも分布していて、たとえば暑い夏に冷たいビールを飲むときの、“のどごし”、に関係している神経です(飲みすぎはいけませんよ)。耳をいじるとき、この神経も刺激をうけるわけですから、きもちいいなあ、という感覚もおこります。これが耳をいじりすぎる元凶なのかもしれません。たまに、耳を触ると咳(せき)がでる反射を起こす方もいます。これも迷走神経による反射で、もともとある反射ですので心配はいりません。

ちなみに、大人の場合、耳の入り口から鼓膜までは3cmあります。鼓膜まで、綿棒などでいじり過ぎると、鼓膜の表面が炎症をおこして鼓膜炎をおこします。場合によっては、この炎症で鼓膜に穴があいちゃうこともあります。

治療の基本は、軟膏の処置を行う。カビがある場合はカビをやっつけるクリームなども使います。重症の場合、抗生剤の内服・点耳なども使用します。

ですが、基本は、“耳はあまりいじりすぎないで”ということです。

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