vol.9 声がれ(嗄声・させい)その1 2008.9|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.9 声がれ(嗄声・させい)その1 2008.9

image016一世を風靡した(今でも一流現役ですが)歌手の○進○さんは、独特のハスキーな声もウリのひとつですね。また、わざとハスキーボイスにあこがれて声をつぶしたポピュラー歌手もいました。 しかし、そのような歌手をめざす方ならともかく、一般には、かれた声は聞き取りづらいですし、声を出すのにもチカラがいります。
  今回は、声がれ(嗄声・させい)についてのお話です。
  ヒトは、喉頭と呼ばれるところに声帯があって、息を吐くときにこれを振動させて音を作り、のど・口の中の形を変えることで言葉を作ります。声帯は言葉の音源というわけです。
  で、この声帯になんらかの変化があると、声が変になります。
今回は、声帯そのものに変化がある場合の“声がれ”について。
  ノド風邪などで、声帯まで炎症が及ぶと声帯炎をおこし、声帯が真っ赤にはれちゃいます。こうなると声帯の正常な振動ができなくなり、声がかれます。また、うまく声が出せなくなることもしばしばおこります。 
  保母さん、教師など職業上、声をよく使う方、趣味で詩吟などおやりの方、きちんとした発声方法を会得しないで歌っている歌手の方なども要注意です(カラオケはほどほどに)。声帯を酷使することになるので、声帯炎にくわえて声帯結節(声帯の1箇所が硬くなって小さな隆起となってしまう)、声帯ポリープ(声帯粘膜の一部が水ぶくれになってポリープになってしまう)ができちゃうこともあります。
声帯は前から3分の1のところが一番振動するので、その部分に結節やらポリープが出来ることが多いのです。 
治療は、(1)しゃべらないようにすること(この場合、ささやき声はだめです。かえって声帯の一部に負担をかけるので、どうしても喋らないといけないときは、しっかりと声をだしてください)、(2)ネブライザー治療(細かい粒子にした薬剤を吸い込んで直接声帯の炎症を緩和します)、(3)飲みくすり(炎症を抑える薬)、が治療の3本柱です。 しかし、よくならないときや、声帯ポリープが大きくなってしまったときは手術を行います。
職業上どうしても声を出さないといけない場合は、治療後に正しい発声法を会得していただければ再発の予防になります。
  タバコは、声帯をいためる最たるものです。ポリープ様声帯と呼ばれる病気は、タバコによる声帯のやけどと考えてください。声帯全体が水ぶくれになった状態で、ヒドイ声になります。もちろん禁煙です。 喉頭がんも、タバコが大きな原因ですし、“声がれ”が主な症状です。

* 声帯を上から見た図:声をだすときは左右の声帯が中央に合わさって、ふるえて音がでる。

マスコミでも報道されましたが、ロック歌手の、○○清○郎氏が、喉頭がんで今、戦っておられます。私も大好きなロック歌手ですが、ぜひ、復帰を願いたいものです。
* のどのためには、タバコをやめましょう!
* 無理に声をだすことは、プロの声楽家以外は、ひかえましょう。
* 声がかれたな、と思ったら耳鼻咽喉科で診察を。

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