vol.10 声がれ(嗄声・させい)その2 2008.10|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.10 声がれ(嗄声・させい)その2 2008.10

前回に続いて、“声がれ”の原因となる病気の話です。 
  声の元である音を作り出すのが、喉頭にある左右の声帯です。声帯自身に病気がおこると声帯の振動が悪くなって声がかれてしまいます。
  声が悪くなるもうひとつの原因に、声帯が麻痺してしまう(動かなくなったり、動きがわるくなったり)ことがあります。
  声を出しているときは、左右の声帯がぴったり合わさって肺からの息をうけて振動することで音がでます。声帯の麻痺がおこると、左右の声帯が真ん中でしっかりと閉じなくなるので声帯がうまく振動しなくなります。
  この場合の声は、いわゆる“カスカス”の声になります。息がもれちゃうような声です。したがって、息が長く続かないので、声を出すのにもかなり力がいります。
  ちなみに普通の声で“あー”と声をだしてみて、10秒続かないようであれば、声帯の動きに問題があるかもしれません。


反回神経の走行路image020

声帯の中やら周りには声帯を動かす小さな筋肉とそれをコントロールしてる左右の神経(反回神経と言います)があります。 この神経は頭から出てきて、胸の上あたりまで降りてきて(左側は心臓近くまでおりてきてます)、再び上へ向かい、甲状腺、気管、食道のそばを通って声帯まわりの筋肉へとつながってます。
  この長―い神経のどこかに異常がおこると声帯の動きが悪くなります。
  少し怖いですが、肺がん、甲状腺がん、食道がんなどがこの神経を圧迫すると麻痺することがあります。また、左側の神経は大動脈瘤(心臓から出たすぐの大きな動脈が大動脈です)でも麻痺することがあり、声が変だな?と思ったときは診察を受けることをお勧めします。

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正常な声帯の動き(上図)

息を吸うときは左の絵のように声帯が左右に開く。声を出すときは左右の声帯がまん中によって振動する。

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声帯が動かなくなると左右の声帯が真ん中で合わさらなくなってカスカスの声になる。

 

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