vol.22 鼻血(はなぢ) 2009.10|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.22 鼻血(はなぢ) 2009.10

Screenshot_1一度は経験したことがある方が多いと思います。10月になり、これから空気が乾燥してゆく季節になると、鼻血がでやすくなります。
鼻血の80%は、鼻中隔(左右の鼻腔を分けているきしり)の前方からでます。ちょうど、鼻毛がはえてるところから1-2cm奥の場所です。あまりよく鼻血がでる場所なので、キーゼルバッハ部位(図1:①)、という名称まで付けてあります。
この部位は鼻の中の血管がたくさん集まっているところであること、鼻の入り口で一番外からの刺激をうけやすい場所であること(指をつっこんだらとどいちゃう、冬場はつめたい空気があたりやすい、など)で、出血しやすいのです。
ただし、この場所にあるたくさんの血管は、細いものが多いので、出血しても比較的止まりやすい出血であることがほとんどです。

その他の場所では、鼻の奥で下甲介の後ろ端(②)、においを嗅ぐ場所で鼻の上の方(③)、で出血することがあります。ただ、これらの場所からの出血は小さいけれど動脈からの出血であることがあり、結構な出血であることが多いので大変です。
季節的にも、今からの時期が出やすい時期といえるのですが、鼻炎がある方(粘膜が弱くなっている)、高血圧の方(動脈硬化により血管がやぶれやすい)、抗凝固剤を飲んでいる方(脳梗塞後、心筋梗塞後などで、ワーファリンなど)も出血しやすいと考えられます。また、高血圧の場合、②の部位からの出血が多いと言われており、血圧のコントロールも重要です。
<鼻血の止め方>
座った状態で、ややうつむき加減になって、出血している方の鼻へティッシュなどを挿入し(ティッシュを丸めて短い棒状にしたもの)、鼻の広がったところを指で圧迫(つまむ)して止血します(図2)。このとき鼻の上の方を押さえる人がいますが、そこは押さえても鼻骨があって圧迫できません。
寝転がったりすると、血が喉へ流れて気持ち悪いですし、止血の効果がありません。また、首の後ろをポンポンたたいたりする方もいますが、これも止血には寄与しないです。ただ、氷をタオルなどでつつんでオデコや首の後ろを少しひやすと精神的にも落ち着くのでいいかと思います。
うつむき加減で、圧迫し、大抵は5-10分程度押さえると止血できていると思います。圧迫をやめてもまだ出る場合は、もう少しそのまま押さえてみてください。 圧迫をやめて、ティッシュの隙間から出血がなくなってもすぐにティッシュをとらないで、15分程度そのままにしてから抜くほうが、抜く時に鼻粘膜とくっつかないので楽です。

image040②.③の場所からの出血は、止まりにくいことが多いので、耳鼻科での処置が必要になります。出血が繰り返す場合や、動脈性に出血している場合は電気凝固装置で血管を焼灼したり、場合によっては軟膏のついたガーゼを入れて止血します。
*鼻血がでてるときは、怖いですし興奮されていることも多いのですが、あせらず対処したいものです。病院を受診されるときは、現在他の病気で飲んでる薬などもかならず持参してくださるようお願いします

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