vol.25 顔の外傷 2010.1|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.25 顔の外傷 2010.1

 転倒、交通事故、けんか、などで“かお”に怪我をすることもありますが、我々耳鼻科医にかかわりのある顔面外傷についてお話します。

1.鼻骨骨折
 いわゆる鼻っ柱の骨折です。鼻を触ると、上部は硬くて、下の方はやややわらかいですね。上の硬い部分が鼻骨と呼ばれる骨で、下の方は鼻中隔軟骨・鼻翼軟骨と呼ばれる軟骨で出来ています。軟骨はある程度柔軟性があるので、軟骨が骨折することは比較的まれですが、上の方にある鼻骨は衝撃で(野球のボールがあたる、拳骨があたる、交通事故などで何かがあたる、など)骨折することがあります。
  “鼻”は、顔を特徴付ける大きな要素ですが、鼻骨が骨折すると鼻がゆがんでしまい顔の印象もかわります。多くの場合、外来での整復処置で元の位置にもどすことが出来ます(少々痛いですが)。ただし、受傷してから1週間以内に処置をしないと骨折部位が固まってしまいます。レントゲンなどで骨折が判明しても、骨折が軽微なときや、外見上、鼻の形に変化がないときなどは、あえて整復処置を行わなくても大丈夫です。
  鼻骨が複雑に骨折している場合、他の部位の骨折も伴っている場合、受傷して2週間以上経過してしまっている場合には、入院での整復手術が必要になってきます。

2.眼窩吹き抜け骨折
 野球のボールなどが、ちょうど目にあたった場合、眼球が奥へ圧迫され、その圧力で眼球が無事でも、眼球の内側あるいは下側の骨が折れちゃうことがあります。眼球(めだま)の周りには脂肪があって、眼球を動かす筋肉が6種類くっついてます。眼球の内側・下側の骨が骨折すると、脂肪とともにこの筋肉も押し出されてしまうので、この吹き抜け骨折の場合、傷害を受けた筋肉の方向へ眼球が動かなくなったり、物が二重に見えたりする症状がでます。このような目の症状があれば手術で骨折部位を整復します。

3.テトラポッド骨折
 海岸などで、防岸のために並べられているテトラポッドの様な形で頬骨(頬にある骨)、上顎骨(目の下にある骨で蓄膿のときよく膿がたまる空洞のある骨)が骨折する状態です。顔の斜め前方から頬に衝撃を受けたときに起こりやすい骨折の形態です。口がうまく開けられなくなることも多く、やはり手術治療が原則になります。鼻血もでることが多いです。

4.視神経管骨折
 眼球(めだま)から奥へ脳に向かって視神経(見る神経)が入って行くのですが、その途中で骨のトンネルの中を通ります。その部位が外傷で骨折すると、目が見えなくなることがあります。おもに、眉毛(まゆげ)の外側に45度の角度で衝撃が加わると起こりやすく、緊急手術になることもあります(視力を回復させることが一番重要です)。

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