vol.40 花粉症のくすり 2012.1-2|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.40 花粉症のくすり 2012.1-2

毎年、2月になるとスギ・ひのき花粉症が話題になります。今年の花粉は例年並みか、やや少ない飛散予想のようです。花粉症に使用される薬について解説します。

内服薬

1.抗アレルギー(ヒスタミン)剤
最もよく使われる花粉症の薬です。アレルギー反応の引き金になるヒスタミンという物質が三叉神経という“くしゃみ・鼻水”を引き起こす神経に刺激を与えないようにブロックする薬です。第一世代と呼ばれる少々古い薬は、速効性があります。ただし、眠気、口の乾き、便秘などの副作用があります。第二世代と呼ばれる最近の薬は、これらの副作用が随分軽減され、使用しやすくなっています。
また、1日に1回飲むだけの薬、水なしでも飲める薬など、もあります。

2.抗LT、TXA2受容体拮抗薬など
上記、ヒスタミンが関係する以外のアレルギー反応を抑える薬です。詳細は省きますが、これらの薬は主に“鼻つまり”に効果があります。眠気、便秘などの副作用はなく、安心して飲める薬でありますが、速効性がなく、1週間以上内服してゆっくり効果がでる性質の薬です。喘息の方などにも良く使用されます。

3.ヒスタミン遊離抑制薬
ヒスタミンを放出する肥満細胞に作用して、アレルギー反応を抑制する薬です。眠気、口渇などの副作用もなく、飲みやすい薬ですが、速効性はなく、効果もマイルドです。この薬剤も、喘息の方に使用する(予防)ことが多い薬です。残念ながら、花粉症のように急激で重い症状を来たす場合には、あまり有効ではないと思います。

点鼻薬

 点鼻薬は、鼻の粘膜へ直接薬を作用させる薬剤です。内服薬の様に全身に作用することがなく局所(鼻腔)での作用ですので、全身への副作用が少なくてすむ、というメリットがあります。

1. ステロイドの点鼻薬
“ステロイド”という薬に危険なイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、用量や使い方をきちんと守ればとても有用な薬なのです。花粉症やその他のアレルギー鼻炎に最も良く使われているのが、ステロイドの点鼻薬です。ステロイドはあらゆる炎症を抑える薬なので、鼻粘膜に作用し、アレルギー反応を軽減してくれます。ほとんどのステロイドは鼻粘膜で代謝され、吸収されて全身に回ることはありません。ただし、速効性があまりないので、3,4日以上使い続けてゆくと効果を発揮します。

2.抗アレルギー(ヒスタミン)剤の点鼻薬
内服で使用している抗アレルギー薬を直接鼻へ噴霧するものです。わずかですが、鼻粘膜から吸収されるので、眠気などの副作用のでる方がいます。

3. 血管収縮剤
市販の点鼻薬に比較的よく配合されている薬剤です。鼻粘膜には血管が豊富で、これを収縮させることで“鼻つまり”を改善させるという薬です。速効性があります。ただし、数時間で効果が切れてきますし、何度も点鼻していると徐々に効果が減弱しますし、薬が切れるころには、かえって鼻つまりがひどくなくことも稀ではありません。使用の際には注意が必要です。

*春の花粉症の際には、本格的な花粉飛散の少し前(2月上旬)から、内服を開始すると症状が緩和されると言われています(初期治療)。

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