vol.42 点鼻薬の使い方 2012.7-8|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.42 点鼻薬の使い方 2012.7-8

耳鼻科で使用する薬に、点鼻薬があります。花粉症・アレルギー性鼻炎、その他慢性鼻炎、嗅覚(におい)障害の時に使用する場面が多いです。現在、種々の点鼻薬があり、その使用法と注意点について解説します。

1:アレルギー性鼻炎・花粉症に使用される点鼻薬

Screenshot_1① 液状のもの
最も一般に使われているもので、容器をプッシュしたりして、中の薬液を鼻へ送り込む方式です。薬剤は、ステロイド、抗アレルギー剤、血管収縮剤が主な内容です。ステロイドの噴霧というと怖いイメージを持たれている方もあるかもしれませんが、点鼻で使用する場合その場所だけで作用し、全身に回ることはほとんどなく、使用量さえ守れば安全な点鼻薬です。また、最初はすぐに効果が出ないこともあるので、きちんと毎日点鼻すると、数日で効果が出てくることが多いです。最近では、1日に1回点鼻で有効な薬剤もあります。その場合、お風呂から上がったときに点鼻を行うと、鼻粘膜が比較的収縮しているので、より有効に薬が鼻へ入れやすくなります。
抗アレルギー薬の点鼻では、時に、眠気の副作用のでる場合があります。運転業務などの方には注意が必要です。
血管収縮剤の点鼻は、鼻つまり、に即効性があるのですが、数時間できれてくるので、頻回に使用してしまう、という危険性があります。頻回に使用すると徐々に効かなくなってくるので、どうしても鼻つまりがひどい時だけの使用を勧めます。薬局などで市販されている点鼻には、血管収縮剤が含まれているものが多いので購入される場合は注意してください。

② パウダー状のもの
薬剤をパウダー(細かい粉)にしたもので、鼻の粘膜に吸着して、鼻粘液の自然な移動に伴い、鼻全体に薬剤が広がるというものです。刺激が少なく入れたときは手ごたえがない感じですが、心配ありません。パウダーなので、いれたあと、液だれすることもありません。

2:嗅覚障害の際に使われる点鼻薬

原因によりますが、嗅覚(におい)障害の時に、ステロイドの点鼻を行っていただくことがあります。外見は目薬みたいな容器に入っており、両鼻へ“ぽたり”とたらす様に入れます。片方の鼻へ2滴ずつたらし、5分程度そのままの姿勢を保ってもらいます。ポイントは、ニオイを感じる鼻の奥のエリアへ薬液がしみ込む様にさせることで、点鼻の時の姿勢が大事です。図1の様な姿勢で行うのがもっとも効率がよいとされています。以前は、図2の様に、かなり苦しい姿勢で行われてきました。図1の姿勢では、無理がなく5分程度そのままでも問題ありません。図2は5分このままの姿勢を持続するのはかなりしんどいです。さらに図3の様な方法も考案されたようですが(Meccaポジションとも呼ばれます。お祈りをささげるみたいですので)、さらに苦しい体位で、よぼど柔軟な体の持ち主でないと無理ですね。
Screenshot_2

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