vol.45 メニエール病とストレス 2013.4-25|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.45 メニエール病とストレス 2013.4-25

2013.04.25

は、新入学・新入社、転勤など、色々と社会生活になにかと変化のある時期です。
統計系的にも、この時期はヒトの精神活動も影響を受けやすい時期ですし、我々耳鼻咽喉科医にとっても、“めまい”の患者さんが増える時期でもあります。
 メニエール病という名前は、結構有名で、めまいといえばメニエールと思っている方もいるくらいです。
フランス人のメニエールと言う医師が発見した病気とされています。
ただし、耳(内耳)の失調で起こる病気で、典型的な症状は、突然の回転性めまい(ぐるぐる回る)、耳が詰まったような感じ(難聴)、耳鳴りの3つです。
めまいは、かなり激しいことが多く、嘔吐したり、食事も受け付けないなど、のことが多いですが、おおむね3日程度で、ひどいめまいは治まります。
耳鼻科で治療することが多いのですが、適切に治療行えば大部分は良くなり、難聴も改善します。
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 メニエール病の原因は、古くから多くの研究がなされてきましたが、未だに確定されていません。
内耳の血液循環障害、ウイルス感染、自己免疫疾患、自律神経障害などが推測されています。
ただし、原因ははっきりしていなくとも、メニエール病のときの内耳の状態がどうなっているかは、わかっています。
内耳は、リンパ液で満たされており、その液の振動で、音を感じたり、バランス(平衡機能)を感じたりしています。
メニエール病の時には、このリンパ液(正確には、内リンパ液)の過剰産生あるいは吸収障害が起こっていると考えられています。
リンパ液がたまりすぎて、低音の難聴、めまいがおこるとされています。
従って、治療は浸透圧利尿剤、循環改善剤、めまい止めの薬が中心となります。
 メニエール病が発症するときの患者さんの状態を聞いていると、仕事が忙しくてなかなか休暇が取れなかった、いろいろとストレスがあって悩んでいる、とかの訴えが多いです。
そういった事を考えると、自律神経失調、循環障害説も納得できる原因かもしれません。
肩こりのひどい方も多く、治療のひとつとして、抗不安剤などを併用することも決して少なくありません。
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 メニエール病のわるい特徴として、繰り返して発症することが多いのです。
その予防策としては、やはり精神の安定、過度の疲労はさける、といったことが肝要かと思います。
先に書いたように、メニエール病は、めまい、難聴、耳鳴りが特徴の病気ですが、めまいだけ繰り返す、あるいは、難聴・耳鳴りだけ繰り返すといったこともあります。
それぞれ、前庭型メニエール、蝸牛型メニエール(急性低音障害難聴とも言われることがあります)と呼ばれています。
いずれも、病態はメニエール病と同じですので、治療・経過も同様です。

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