vol.13 急性中耳炎 2009.1|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.13 急性中耳炎 2009.1

2009年になりました。世界の情勢は政治・経済・紛争など、不安な要素が渦巻いているようなのですが、今年はどっしりした“ウシ”のように安定し、明るい年になってもらいたいものです。
  さて、冬は風邪引きやすい季節です。特に7,8歳くらいまでの子供達は、熱がでたり、のどの痛みや鼻水(粘い鼻も)がひどかったり、下痢・嘔吐をしたり、色々な症状がでます。その時に、急性中耳炎が起こりやすいのです。夜中に、突然、“耳が痛い”と泣き出すことが起こったりします。

  急性中耳炎は、鼓膜の奥の中耳腔と呼ばれる空洞に炎症が起こって、粘液や膿がたまってしまう状態のことを言います。ほとんどの急性中耳炎は、風邪(上気道炎)のあとに起こります。
  鼻の奥に(ここはノドの上、天井でもあります。小児の場合アデノイドと呼ばれる扁桃組織が発達しています)、中耳腔とつながる耳管と呼ばれる管の開口部があります。鼻炎やら、咽頭炎がおこると、粘膜にいる細菌の活動が盛んになり、鼻をすすったり、強くかんだりする、嚥下などもきっかけになって、鼻の奥の細菌を含んだ粘液が耳管をとおって中耳腔へ進入することで急性中耳炎がおこります。

 小児の場合、この耳管が短く、またアデノイドと呼ばれる扁桃組織が近くにあるため大人に比べて中耳炎になりやすいのです。そのため、風邪をひくとすぐに中耳炎になったり、繰り返すことが多いのです。また、急性中耳炎が治りきらずに滲出性中耳炎と呼ばれる状態になることもあります。この中耳炎については別の機会におはなしします。

  ですからプールなどで耳に水が入ったから中耳炎になることはありません。鼓膜がやぶれていないかぎり、耳の穴(外耳道)から細菌が中耳腔へはいることはまずないのです。
症状は:突然の耳の痛み、発熱が主な症状です。子供の場合、あまり痛がらなくても、よく耳をさわる、ぐずっている、などの症状しかないときもあります。中耳腔に粘液・うみがたくさんたまってきて鼓膜が破裂しそうになるときが一番痛いときです。そして、ついに鼓膜がやぶれちゃうと、溜まっていた粘液・膿が“みみだれ”となって耳の外へ流れてきます。
  しかし、こうなると中耳腔内の圧力が一気にさがり、かえって耳の痛みがましになることが多いです。

治療は: たいていは鼻炎・咽頭炎も合併しているので、その治療と同時に行います。非常に軽度の中耳炎であれば、消炎剤だけで経過をみることもありますが、細菌感染が基本なので抗生剤を飲んでいただきます。鼓膜が腫れあがって痛みがひどいときは鼓膜切開を行います。

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