vol.41 花粉症・アレルギー性鼻炎・肥厚性(慢性)鼻炎の手術治療 2012.5-6|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.41 花粉症・アレルギー性鼻炎・肥厚性(慢性)鼻炎の手術治療 2012.5-6

毎年、2月になるとスギ・ひのき花粉症が話題になります。今年の花粉は例年並みか、やや少ない飛散予想のようです。花粉症に使用される薬について解説します。

 花粉症・アレルギー性鼻炎は、鼻つまり・鼻水・くしゃみ、が3大症状で、どれもいやな症状です。薬物(飲み薬、点鼻薬)で治療を行うのが一般的ですが、手術治療を行う場合もあります。また、アレルギー性鼻炎でなくても、慢性鼻炎(肥厚性鼻炎)で鼻つまりがひどい場合にも手術治療を行うことがあります。

どんな時に手術治療を行うか?

アレルギー性鼻炎では、アレルギーを引き起こす原因がハウスダスト(ほこり)、ダニで1年の大半に症状があり薬の治療では、なかなか改善しない、あるいは、ずっと薬を使わなければならない、などの方が対症となります。
花粉症の場合、例えばスギ・ヒノキの花粉症の場合、症状は2-3ヶ月で軽快するので、薬物治療が中心ですが、毎年鼻つまりが特にひどい方には手術治療を行うことがあります。その場合、花粉が飛散始める2ヶ月まえあたりに行うのがベストです。
慢性(肥厚性)鼻炎は、アレルギーではなく慢性に鼻炎があり、鼻粘膜が常に腫れている状態の鼻炎です。市販の血管収縮剤の点鼻で“鼻つまり”は一時的に良くなるのですが数時間でまたつまる、といった状態がしばしばおこるので、気付けば1日に何度も点鼻を繰り返して、やがて薬も効かなくなる、といった厄介なことも起こる鼻炎です。この場合も、手術治療の対象となります。

どんな手術があるか?

image0411:鼻つまりを良くする手術
鼻内には、甲介(こうかい)とよばれる粘膜のヒダがあり、これはこれで重要な働きがあるのですが、鼻炎のときには、甲介の粘膜が腫れて、鼻つまりがおこります。そこで、甲介を縮めてやれば鼻が通るという理屈で、古くはハサミで切り落としたりしてました。さすがに、これは出血も多いし、痛そうです。近年では、甲介粘膜を電気凝固装置、レーザー、ラジオ波、ある種の化学薬品などを使って、ほとんど出血なく、痛くなく、手術が可能になっています。外来で、もちろん日帰り手術として可能です。ちなみに、当院では、ラジオ波(周波数の高い電気凝固)による手術を行っています。手術そのものの時間は、両方の鼻を行っても、4-5分程度で終わります。ただし、これらの手術は、鼻つまりを対象にしており、残念ながら、鼻水・くしゃみ症状にたいしてはあまり有効ではありません。

2:鼻水を止める手術
鼻水は、鼻へ分布する神経の命令によって、鼻粘膜から粘液が分泌されます。単純に言えば、鼻水分泌を促す神経(Vidian神経)を切ってしまう、というものです。理論的には、鼻水が劇的に減るはずなのですが、実際はアレルギーの反応により鼻粘膜からしみでる鼻水もあるので、完全に良くなるとはいえません。また、日帰りでの手術は無理で、術後の出血などの可能性もあり、入院での手術となります。

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