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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.17 メニエール病 2009.5

2009.05.01

メニエール病
 と言う、名前の病気はお聞きになったことがあるかもしれません。“めまい”の病気として名前だけは結構有名かなと思います。
  メニエールという医師が報告した疾患なので、メニエール病といわれています。耳(内耳)の突然の失調が、この病気の原因です。
病気の経過
  突然、ぐるぐる回るめまいが出現し、耳鳴り(ワーンといった)、難聴を伴うことが特徴の病気です。たいていは、吐き気も伴い、嘔吐される方も少なくありません。
  寝不足、ストレスが引き金になって起こることが多いようです。また、就職・入学・職場配置転換など、環境の変化が多い4,5月におこり易いとも言われています。
  激しいめまいなのですが、3,4日でめまいは治まって行くことが多いです。ただ、やっかいなことに“めまい”の発作は、繰り返すことが悪い特徴です。
  耳鳴り・難聴は、めまいが良くなるに従ってたいていは改善します。
病気のときの内耳の状態
  内耳(聞こえとバランスをとる器官)には、リンパ液が入っていて、リンパ液がゆれたり振動することで音を感じたり、頭が動いていることを感知します。メニエール病のときは、このリンパ液が増加して、内耳が“水ぶくれ”状態になっています。この状態では低い音を感じる部分が障害を受けやすいので、典型的なメニエールでは低音の難聴、低い音の耳鳴りがおこります。残念ながら、なぜリンパ液が増加するのかまだ解明されていません。
診断と治療
  耳の病気なので、耳鼻科が担当です。典型的なめまい(グルグルまわる)と、難聴などがあれば診断は容易です。診察では、聴力検査、眼球運動の観察、その他の平衡機能検査などを行います。
  治療として、まずは安静。病気の本体が、内耳のリンパ液増加(むくみ)なので、浸透圧利尿剤を使います。内服薬なのですが、少々“まずい”です。 めまい発作急性期では、点滴などの処置を行います。激しいめまいの場合、食事も取れないことが多いので入院治療が必要なこともあります。
  肩こり、ストレスを抱えておられる患者さんもおおいので、漢方、安定剤、筋肉の緊張をとる薬なども併用することがあります。



* 蝸牛とは、音を電気信号に変えてくれる内耳の一部です。内リンパ腔には内リンパ液があるのですが、メニエール病の時には、内リンパ液が増加して、“むくんだ”状態になっています(内リンパ水腫)。この場合、おもに低い音が聞こえにくくなってきます。



*浸透圧利尿剤で“むくみ”がとれると元に戻ります。

先に書いたように、この病気は繰り返すことが特徴なので、なるべく次のめまい発作を防ぐために、ストレス要因をとりのぞいたり、あせらず生活(あくせくしない)を送っていただくのがいいのですが、、、
現実には、そうもゆかないことが多いですね。

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