vol.32 音が聞こえるしくみ 2010.10|兵庫県神戸市「兵庫」駅から徒歩2分の耳鼻咽喉科。

深澤耳鼻咽喉科

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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.32 音が聞こえるしくみ 2010.10

image062今回は、音が聞こえるしくみ、特に、耳(内耳)の中で起こっていることを解説します。
  外耳道(耳の穴)を入ってきた音波は、鼓膜を振動させ、その振動は鼓膜と内耳をつなぐ耳小骨(ツチ、キヌタ、アブミの3つあります)を経由して内耳へと伝わります。内耳はリンパ液で満たされた器官で、アブミ骨の底の振動は、内耳のリンパ液の振動となり、それが内耳にある有毛細胞を刺激することで、振動が電気信号へと変換されます。これが内耳神経を伝って大脳へ送られ、音として認識します。大脳では、送られてきた音の信号を解析し、言語として認知したり、鳥の声、音楽などとして受け止めます。

 ここで、有毛細胞について少し掘り下げて解説します。音の振動は、内耳の入り口でリンパ液(液体)の振動に変わり、リンパ液の振動が有毛細胞で電気信号にかわります。有毛細胞には表面(頭の部分)に文字通り“毛”が生えています。この“毛”の上に蓋膜とよばれるゼラチンみたいな物質があって、リンパ液の振動があると、蓋膜などがゆれて“毛”に振動が伝わる仕組みになっています。
有毛細胞は、カタツムリ見たいな蝸牛とよばれる中にずらりと並んでいて、音の高さによって振動する有毛細胞が変わります(高い音は振動幅が短い、低い音は振動幅が長い)。つまり、高い音は、入り口付近の有毛細胞、低い音は、奥にある有毛細胞が振動します。これにより、音の高さを聞き分けることが出来ます。
  有毛細胞には、蝸牛の内側に並んでいる内有毛細胞と外側に並んでいる外有毛細胞の2種類あります。内有毛細胞は、音を純粋に感じ取る細胞ですが、外有毛細胞は、自らが音の振動を調整し、この細胞の興奮が一部の耳なりの原因かとも思われています。

  image064大きな音を長時間聴いたりすると(イヤホンなどで音楽を聴いたり、仕事上、強大音を聴くなど)、有毛細胞がダメージをうけて戻らなくなることがあります。
 有毛細胞は、特殊に分化した細胞で、今のところ傷害をうけてダメになっても再生することはありません(ニオイの神経は再生するのですが、、)。

*強大音はなるべく避けて、どうしても音に曝される場合は、耳栓などの予防策をとることが肝心です。

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