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深澤耳鼻咽喉科通信

vol.44 アデノイドと口蓋扁桃 2013.2-3

2013.02.03

vol44_01“扁桃腺”という言葉は良く知られていると思います。
喉が腫れて痛いとき、“扁桃腺がはれた”と思っておられる方も多いと思います。
“扁桃腺”は俗称で、以前は、この臓器が、何かを分泌すると考えられていたため腺と呼ばれていたようです。
実際には、リンパ組織の塊みたいな臓器で、細菌と戦ったり、ウイルスなどの免疫反応が起こったりする場となっています。
正式には、“口蓋扁桃”と呼ばれています。

風邪や体調が悪い時に、喉にいる細菌が扁桃で暴れている状態が、扁桃炎ということになります。
細菌と白血球の戦いの場所ということです。
細菌が原因で扁桃が腫れているときは、抗生剤などの援軍を送ってあげないとしんどいです(抗生剤の内服、あるいは点滴で)。

度々、扁桃炎を起こし、年に4,5回も腫れるようでしたら、これは社会生活上大変ですので、口蓋扁桃をとる手術を行う場合があります。

また、口蓋扁桃のサイズが大きいと、イビキの原因となったり、睡眠中に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群を来たしたりします。
その場合も、扁桃をとる手術を行うことがあります。

慢性に口蓋扁桃に炎症があり、他の病気を誘発することがあります。
掌蹠のう胞症と呼ばれる手と足の裏に皮疹が出来る病気です。
また、IgA腎症と呼ばれる腎臓にも関係が深く、いずれも免疫が関与している病気で、この場合も口蓋扁桃をとる手術を行うことがあります。

アデノイドとは、咽頭扁桃と呼ばれる扁桃組織の一つです。
喉には、先の口蓋扁桃とともに、舌の根っこにある舌扁桃、喉の奥の壁にあるリンパ組織、咽頭側索と呼ばれるリンパ組織が存在しています。
その中で、鼻の奥(喉の上)にあるのがアデノイドです。
生まれてから3,4歳頃に、最も大きくなり、次第に縮小し、大人ではほとんど分からないくらいになります。

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アデノイドはその存在場所から、少し腫れるだけで鼻つまりをおこしやすく、特に小児では、中耳炎を繰り返しやすい、鼻水がなかなか止まりにくい事の原因になっています。
本来、鼻の中には粘液が分泌され、自然に喉へ(奥へ)運ばれ、飲み込んじゃうのですが、アデノイドが腫れると、鼻水の運搬が障害されて、鼻水が鼻の奥にたまる感じになります。
小児が、夜寝る時、朝起き掛けに、咳がひどいのは(気管支喘息は除く)、鼻の奥に溜まった鼻水(粘液)が、急に喉へ落ち込んでいくことによります。
また、アデノイドが大きな子供達は、イビキがひどいことがあります。
これも無呼吸がなければそのまま経過みてよいのですが、睡眠中に呼吸が止まるような症状がひどければ、手術で切除することもあります。

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