2011.11.12
今年も寒くなり、インフルエンザにも注意が必要な季節となりました。インフルエンザに罹ると高熱がでたり、関節痛や身体のだるさがかなりひどくでます。 ところで、インフルエンザはどんな病原体で、どうやって人の身体に悪さするのでしょう。ご存知の方も多いと思いますが、インフルエンザはウイルスと呼ばれる病原体でおこる感染症です。他にも、おたふくかぜ、はしか、三日ばしか、ヘルペス、ヘルパンギーナや手足口病などを起こすコクサッキーウイルスなどなど。病気を起こすウイルスは...
2011.09.10
秋は、実りの季節、いろんな収穫のある季節です。スーパーなど店頭にはいろんな食材が並び、夏でバテた身体を回復させるように食欲もそそります。 食事の際に、“おいしい”と感じるためには、もちろん味覚・嗅覚(におい)が最も重要な感覚となります。 今回は、味覚についての話です。味を感じる場所は、もちろん舌にあります。それ以外にも、上顎の奥、喉頭(声を出すところ)の一部などにも味を感じる器官が存在します。 少し昔までは、舌には場所によって感じる味が異なる、と言われて...
2011.07.08
点鼻薬は、アレルギー性鼻炎、慢性鼻炎(肥厚性鼻炎など)、副鼻腔炎などに使う外用薬です。我々耳鼻科医は、治療手段の一つとして用いることが多い薬です。皆さんの中には、使った経験がある方もおられるでしょう。 今回は、点鼻薬として、どんな薬があって、どんな時に使うのか?また、使用方法・注意点などについてお話します。1) 点鼻薬の薬の種類 ステロイド点鼻薬: 最もよく使用されるのは、ステロイドの点鼻薬です。“ステロイド”と言うと、怖い薬、というイメージを持たれてい...
2011.05.06
気管支喘息はいまだ呼吸器疾患の重要な病気です。近年では、喘息に対する治療の考え方が変わったり、喘息治療に対する患者さんの理解が進み、治療効果も上がってきています。 特に、喘息は発作が起こってから治療するのではなく、発作を起こさないように予防的な治療が主体となってきました。これには理由があります。喘息発作がおこる度に、気管支の粘膜はひどい炎症を起こし、気管支の粘膜は分厚く腫れますが炎症がおさまると元にもどります。しかし、何度も炎症を繰り返すと、気管支の腫...
2011.01.02
昨年の夏は異常な猛暑となり、9月の終わりころまで、暑い日が続きました。連日、テレビや新聞で地球温暖化・異常気象、熱帯夜の新記録など、、、、また、今年はまれに見る大雪で年が明けました。 さて、年が明けて、今年もスギ・ひのき花粉症の季節となります。昨年秋ころに発表となった今年のスギ花粉の飛散予想では、昨年の10倍程度とされていました。10倍と聞くと、とんでもない花粉量と思うのですが、2010年春のスギ花粉飛散量はとても少なく、今年はその10倍程度ですので、...